LINEスタンプ副業で手元に残るのは、販売価格のおよそ35%です。
LINE Creators Marketの利用規約は、分配額を「売上総額からプラットフォーム手数料を引いた金額の50%」と定めています。
受け取りの申請ができるのは分配額が1,000円たまってからで、銀行振込には495円の手数料もかかります。
画像8個から作れる手軽さの反面、誰にどんな場面で使ってもらうかを決めてから作り始めた方だけが、現実的な副収入につなげられるでしょう。
本記事ではLINEスタンプを副業として始める前に知っておきたい数字と進め方を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
LINEスタンプの手取りは販売価格の約35%

LINEスタンプの手取りは、販売価格のおよそ35%です。
利用規約が基準にしているのは売上総額で、そこから手数料を引いた残りの半分が分配額になります。
売上がそのまま入る仕組みではなく、受け取りにも下限が設けられています。
- 分配額=売上総額からプラットフォーム手数料を引いた金額の50%
- プラットフォーム手数料は売上総額の26〜30%
- 送金を申請できるのは分配額が1,000円たまってから
- 銀行振込を選ぶと495円が差し引かれる
※2026年9月4日時点のLINE Creators Market利用規約およびヘルプセンターの記載です。料率や手数料は改定されることがあります。
金額がどう減っていくのかを、計算の順に確認していきましょう。
売上から30%が引かれ残りを半分ずつ分ける
売上の全額がクリエイターに入るわけではありません。
2026年9月4日時点のLINE Creators Market利用規約9.1は、2015年2月1日以降に審査を申請したコンテンツの分配額を定めています。
計算式は、売上総額から手数料を引いた金額の50%です。
差し引かれる手数料の料率は、同社のヘルプセンターに公表されています。
| 購入されたプラットフォーム | 差し引かれる手数料 | 売上総額に対する取り分 |
|---|---|---|
| Google Play | 売上総額の30% | 35% |
| LINE STORE | 売上総額の30% | 35% |
| Apple App Store(2026年1月1日以降に日本で購入) | 売上総額の26% | 37% |
| Apple App Store(日本以外での購入など) | 売上総額の30% | 35% |
※2026年9月4日時点のLINE Creators Marketヘルプセンターの記載です。料率は改定されることがあります。
出典:LINE Creators Market「送金可能額はどのように計算されますか?」/「LINE Creators Market 利用規約」
販売価格120円なら手取りは40円前後になる
販売価格が120円の場合、手元に残るのは40円前後です。
手数料が30%なら120円から36円が引かれ、残った84円を半分にした42円が分配額になります。
スタンプの販売価格は、2026年9月4日時点で120円・250円・370円・490円・610円などから選ぶ形です。
1セットは最低8個の画像から作れますが、1個あたりの単価は数十円にとどまります。
実際の分配額は購入経路や購入エリアによっても変わると案内されているため、固定の金額として計算しないでください。
受け取りは1,000円以上たまってから申請する
送金を申請できるのは、分配額が1,000円たまってからです。
ヘルプセンターには、分配額が1,000円未満の場合は送金申請ができないと明記されています。
1個40円前後で計算すると、25個ほど売れてはじめて申請できる水準になるでしょう。
集計の締め日は毎月末日で、分配額が確定するのは翌月の中旬ごろです。
売上の画面は月に一度でも見に行き、1,000円を超えたら早めに申請しておきましょう。
銀行振込を選ぶと495円が差し引かれる
日本国内に住むクリエイターが選べる送金先は、国内の銀行と信用金庫です。
2026年9月4日時点のヘルプセンターでは、銀行振込の手数料を495円と案内しています。
日本国内に住んでいる方はPayPalを登録できないと明記されているので、手数料のかからない受け取り方は用意されていないと考えてください。
少額のうちに何度も申請するほど、手数料の負担は重くなります。
ある程度まとめてから申請する前提で、売上の確認日を決めておきましょう。
出典:LINE Creators Market「送金」
LINEスタンプは作るだけで売れる?

LINEスタンプは、販売を開始しただけでは売れません。
スタンプショップは名前やキーワードで探して選ばれる場所なので、知られていない作品は入り口すら持たない状態から始まります。
1セット8個という制作の下限も、収入の見え方を左右する条件です。
出しただけでは売れない理由を、順に確認しましょう。
販売しただけでは検索で見つけてもらえない
スタンプショップは、欲しい方が名前やキーワードで探す場所です。
作品名も作者名も知られていない段階では、検索でたどり着いてもらえません。
公開直後に自分から知らせる導線を用意してください。
SNSで制作の過程を出す、友人や同僚に直接伝える、プロフィール欄に販売ページのURLを貼る。
地味な積み重ねが、最初の入り口になります。
1セットに最低8個の画像が必要になる
2026年9月4日時点の制作ガイドラインによると、スタンプ画像は8個・16個・24個・32個・40個から選ぶ決まりです。
ほかにメイン画像1個とトークルームタブ画像1個も必要になります。
思いついた1枚だけを出して様子を見る、という売り方はできません。
同じキャラクターを、線の太さも色も表情のくせもそろえたまま8個描き切る作業が最初の壁でしょう。
40個を最初から目指すより、8個で1セットを完成させて反応を確かめるほうが修正は効きます。
出典:LINE Creators Market「制作ガイドライン」
買う場面が想像できないスタンプは選ばれない
買う場面が思い浮かばないスタンプは、一覧に並んでも選ばれにくくなります。
ショップで比べられているのは絵の上手さではなく、自分の会話にそのまま入るかどうかです。
送る相手と使う場面を先に決めて、必要な言葉を書き出してください。
職場の同僚への「承知しました」、家族への「先に寝てて」。
相手と用件がはっきりしているほど、受け取る側にも意図が伝わりやすくなるでしょう。
絵柄の好みが分かれても、使い道が決まっているセットは選ばれます。
一度作れば自動で稼げるとは言えない
一度作れば自動で稼げる、とは言いきれません。
クリエイターの取り分は売上総額の35%前後にとどまり、送金を申請できるのは分配額が1,000円たまってからです。
単価120円のスタンプなら、25個ほど売れて初めて受け取りの申請にたどり着きます。
銀行振込には495円の手数料もかかるため、少額での申請は目減りが大きくなるでしょう。
作ったあとの周知やシリーズ化までが仕事の範囲だと考えて、続ける前提で始めてください。
LINEスタンプ副業に向いている人の特徴

LINEスタンプ副業の向き不向きは、絵の上手さではなく企画で決まります。
送る相手と場面を決められること、見てもらう場を持っていること、8個単位の制作を続けられること。
3点に当てはまるかを先に確かめてみましょう。
送る相手と場面を具体的に思い浮かべられる
職場の同僚に「了解」と返す場面、家族に迎えを頼む場面。
使われるスタンプは、送る側が毎日打っている一言の肩代わりです。
誰に向けるかを決めないまま描き始めると、絵が完成しても使いどころが浮かびません。
取り分は売上総額の35%前後にとどまるので、なんとなく可愛いだけの絵柄では販売数を積み上げにくくなります。
「少年野球チームの連絡用」「夜勤明けの同僚に送る一言」くらいまで場面を絞れる方は、描き始める前の時点ですでに一歩先に出ているはずです。
SNSなど見てもらう場をすでに持っている
見てもらう場は、フォロワーの多いSNSでなくても構いません。
ストアには数多くのスタンプが並び、検索から偶然見つけてもらうのは簡単ではないでしょう。
送金を受け取れるのは分配額が1,000円たまってからなので、最初の数十件を自分で届けられるかどうかで結果が変わります。
イラストを日々投稿しているXのアカウント、趣味のサークルのグループトーク、家族や友人とのやり取り。
告知できる場を1つでも持っているなら、その場にいる方が使う言葉から絵柄を組み立ててください。
8個単位の制作を月1回でも続けられる
1セットに必要なスタンプ画像は最低8個です。
8個は一晩で仕上がる量ではないものの、月に1回のペースなら会社員でも射程に入るでしょう。
1セット目の反応を見て、表情や言い回しを差し替えた2セット目を出す。
少しずつ重ねる進め方が、1,000円の受け取り下限に届くための現実的な道筋になります。
1セット出して反応がなければ手が止まる方や、毎回まったく違う絵柄に切り替えてしまう方は、成果が出るまでに時間がかかります。
原因は画力ではなく、届け先と続け方を決めないまま描き始めた点でしょう。
LINEスタンプ副業の始め方4ステップ

LINEスタンプ副業は、4つのステップで始められます。
- クリエイター登録と送金先の用意
- 画像とタブ画像の準備
- LINE Creators Marketでの審査申請
- 販売開始と売上の確認
それぞれの作業量を把握したうえで、順番に手を動かしていきましょう。
クリエイター登録と振込先の情報を用意する
まずLINE Creators Marketにアクセスし、普段使っているLINEアカウントでクリエイター登録をします。
登録では、クリエイターの情報と、売上を受け取る送金先を入力する形です。
日本国内に住んでいる方の送金先は、国内の銀行か信用金庫になります。
銀行振込には495円の手数料がかかると案内されています。
受け取れるのは分配額が1,000円たまってからなので、送金先の情報は早い段階で登録しておき、あとは制作に集中してください。
8個以上の画像とタブ画像をそろえる
スタンプ画像は8個・16個・24個・32個・40個のいずれかから個数を選びます。
スタンプ本体のほかに、メイン画像とトークルームタブ画像もそろえる形です。
制作ガイドラインには、画像の寸法や余白の取り方も定められています。
審査をリクエストしたあとは個数を変更できません。
何個のセットで出すかを決めてから描き始めると、完成までの作業量が読みやすくなるでしょう。
LINE Creators Marketで審査を申請する
画像がそろったら、LINE Creators Marketの管理画面からスタンプの情報を登録して審査を申請します。
登録する項目は管理画面に表示されるので、案内に沿って入力してください。
LINEスタンプメーカーの公式サイトを2026年9月4日に確認したところ、2024年現在の案内として審査は約2日間、早くて数時間とありました。
ただし承認されずに差し戻された場合は、修正して再審査をリクエストする流れになります。
公開したい日が決まっているなら、余裕をもって申請しておきましょう。
出典:LINE Creators Market「LINEスタンプメーカー」
販売を開始して売上画面を確認する
審査に通ったスタンプは、管理画面で販売開始の操作をした時点でストアに並びます。
販売後は同じ画面で、売上の金額と販売個数を確認できます。
手取りは手数料を引いた残りの半分で、手数料が30%なら売上総額の35%が取り分です。
1個売れるごとに残る額は小さいので、売上画面は販売個数の伸び方をつかむ場所として使ってください。
実際に振り込まれるのは、分配額から送金手数料や源泉所得税などを差し引いた金額になります。
スタンプ制作に使うツールの選び方

スタンプ制作のツールは、スマホの公式アプリとパソコンの描画ソフトの2つに分かれます。
どちらを選んでも販売までたどり着けるので、作る量と修正のしやすさを基準に決めてください。
絵の上手さより、8個のセットを最後まで仕上げられる環境かどうかを先に見ましょう。
スマホで完結させたいなら公式アプリを使う
スマホだけで進めたい場合は、LINE公式アプリのLINEスタンプメーカーを使う方法があります。
写真や動画を使って作れるアプリで、無料でダウンロードできると案内されています。
ただしリジェクトされたスタンプの編集と再審査のリクエストは、アプリからはできません。
その場合はLINE Creators Marketのマイページから手続きする形になります。
指先だけで描くと細い線が安定しにくいので、タッチペンを1本用意しておくと安心です。
量産や修正を重ねるならパソコンの描画ソフト
量産と作り直しを前提にするなら、パソコンの描画ソフトが向いています。
レイヤーで線と色を分けておけば、表情だけを差し替えて2個目を作れる点が強みでしょう。
8個のセットを40個に増やすときも、下絵を使い回せるので1個あたりの手間が小さくなります。
画像の書き出しとサイズ指定ができるソフトなら、高価なものを最初から買う必要はありません。
使う1本を早めに決めて、修正のたびに操作を覚え直す時間を減らしましょう。
写真や生成AIを使うときは権利を確認する
写真や生成AIで作った画像は、そのまま販売できるとは限りません。
審査ガイドラインは、知的財産権の侵害や、権利の所在が明確でないものを却下の対象に挙げています。
写真を素材として使っている場合は、別途権利確認書類を求めることがあるとも書かれています。
生成AIを使うなら、利用しているサービスの規約で商用利用が認められているかを確認してください。
LINE Creators Market利用規約8.13により、AIで生成したコンテンツにはその旨が表示される場合があります。
権利の確認が済んでいない画像は使わないと決めておくと、販売開始後のトラブルを防げるでしょう。
審査に通すために確認しておくこと

LINEスタンプの審査では、画像が規定どおりに作られているか、ガイドラインに反する素材が含まれていないかが確かめられます。
画像とガイドラインの2点を申請前に潰しておけば、差し戻しで販売開始が遅れる事態は減らせるでしょう。
順番に確認してください。
画像のサイズと個数の規定を満たしているか
スタンプ画像は8個・16個・24個・32個・40個のいずれかから選びます。
10個や20個といった中途半端な数では申請できません。
制作ガイドラインでは、スタンプ画像を横370ピクセル・縦320ピクセル以内、メイン画像を240ピクセル四方と定めています。
形式はPNG、解像度は72dpi以上、1個あたり1メガバイト以下という条件も付いています。
絵の中身がどれだけ良くても、寸法が合っていなければ差し戻しの対象になるでしょう。
※2026年9月4日時点の制作ガイドラインの記載です。
実在の人物やほかの作品を使っていないか
審査ガイドラインは、肖像権やパブリシティ権を侵害しているものを却下の対象に挙げています。
例として挙げられているのは、許諾を得ていない人物の顔や似顔絵です。
二次創作のように権利の所在が明確でないものも同じ扱いになります。
家族や友人を描く場合も、本人が特定できる形なら承諾を取ってから進めてください。
判断に迷う素材を無理に押し通すより、自分で一から描いたものだけで構成したほうが早く販売にたどり着けます。
出典:LINE Creators Market「審査ガイドライン」
落ちても修正して再申請できると知っておく
審査に通らなかった場合は、修正して出し直せます。
リジェクトされた理由は、マイページのメッセージセンターで確認する仕組みです。
指摘される内容は画像の規定やガイドラインに関する点なので、該当する1点を差し替えれば済むこともあります。
落ちても直して再申請できるという前提を先に知っておきましょう。
販売を始めたい日が決まっているなら早めに申請しておくと、差し戻しがあっても作り直す時間を確保できます。
売れるスタンプは送る相手と場面が決まっている

買う側は「あの人にこう返したい」と思った瞬間に、検索して探しはじめます。
絵のうまさよりも、送る相手と使う場面が決まっているかどうかが分かれ目になるでしょう。
作り分けの視点を4つ、順に見ていきます。
使う相手を絞ってから言葉を決める
誰に送るスタンプなのかを1人だけ思い浮かべてから、言葉を選んでください。
買う側は「職場の上司に使える敬語のスタンプがほしい」と感じたときに、有料のスタンプを探しはじめます。
誰にでも使える「ありがとう」は手元の無料スタンプで足りているので、わざわざ買う理由が生まれません。
想定する相手を1人に決めてから言葉を書き出すと、同じ絵柄でも文言の丁寧さや語尾が変わってきます。
40個の枠を埋めることより、その1人が1日に何回開くかを先に考えましょう。
返事に使える短い言葉を必ず入れる
セットに入れたいのは、了解・ありがとう・ごめん・おやすみといった短い言葉です。
買い手は、返信を早く済ませたい場面でスタンプを開きます。
凝ったセリフのスタンプは、読んで面白くても使う場面が限られるでしょう。
最低構成の8個で作るなら、半分以上を返事に使える言葉にあてても多すぎることはありません。
買った当日から毎日使えるかどうかが、次の1セットも買ってもらえるかの分かれ目です。
文字なしの表情も混ぜて使い道を広げる
文字入りばかりでセットを埋めると、途中から使いどころのない挨拶が並びはじめます。
文字がない表情だけのスタンプなら、笑い・驚き・困りといった反応にそのまま使えます。
仕事の相手にも家族にも同じ1個を送れるため、1セットあたりの使用回数が伸びやすくなるでしょう。
文字入りと文字なしを混ぜておくのが、基本の組み方です。
反面、文字なしだけで固めるのは避けてください。
何を伝えるスタンプかがプレビューで伝わらず、購入前の候補から外れやすくなります。
続きを作ってシリーズとしてつなげる
1セットは8個から申請できるので、最初から40個をそろえる必要はありません。
同じキャラクターで続きを出すと、1作目を買った方がクリエイターのページから2作目を見つけてくれます。
キャラクターの名前と線の太さ、色の組み合わせは1作目で決めておきましょう。
反応が薄かった言葉は2作目で外し、よく使われそうな返事に差し替えてください。
分配金は1,000円たまるまで受け取れないので、1作の売上で届かないなら続きを重ねて到達を目指す進め方もあります。
販売開始後にやる宣伝のしかた

販売が始まっても、黙っていれば存在に気づかれません。
やることは、自分の会話で使う、作品としてSNSに出す、名前と説明文を探される言葉に直すの3つです。
順に手を付けてください。
自分の会話で使って身近な人に見せる
販売が始まったら、まず自分のトークで使ってみてください。
トークで使ったスタンプは受け取った相手の目に触れるので、会話そのものが入口になります。
家族や友人との普段のやり取りで使うと、どの絵が会話に混ざりやすいかが見えてきます。
使ってくれた相手の、そのまた先にも同じ入口が増えていく形です。
反応の薄い絵は、次のセットで差し替える判断材料になるでしょう。
買ってほしいと頼んで回るのは、宣伝ではなく押し売りに近づくので避けましょう。
作品としてSNSに投稿し導線を作る
SNSに出すのは、宣伝文ではなく作品そのものです。
1枚ずつの画像や、会話に混ぜたスクリーンショットを載せると、見た方が使う場面を想像できます。
投稿にはスタンプページのリンクを添えると、興味を持った時点ですぐ移動してもらえるでしょう。
毎日投稿する必要はありません。
新しいセットを出したとき、季節の話題に絡めたとき。
見つかる回数を少しずつ積み上げていけば十分です。
受け取りの下限に届くまでには時間がかかるので、ほかの収入源と並べて続ける進め方もあります。下記の記事にて在宅で取り組める副業をまとめているので、併せて読んでみてください。
在宅のスキマ時間でできる副業は、数多くあります。アンケートモニターやポイ活が代表例です。本格的な起業準備には向きません。まずは小さく始めて副収入を得たい人や寝る前の30分などのスキマ時間を活用したい人には最適です。そのため本記事では、[…]
スタンプ名と説明文を探される言葉に直す
スタンプ名と説明文は、ストアで探している方に見つけてもらうための手がかりです。
凝った造語だけの名前にすると、探している方が打ち込む言葉と重なりません。
誰が、どんな場面で使うのかを、そのまま名前に入れてください。
ただし審査ガイドラインでは、タイトルや説明文に発売日などの告知文言やURLを入れることを禁止しています。
ハートなどの絵文字や機種依存文字も使えないと定められています。
作り始める前に決めた「誰にどんな場面で」を、そのまま言葉にすれば迷いません。
収入が出たときの税金の扱い

LINEスタンプの分配金は、給与とは別に受け取る所得として扱われます。
金額が小さくても手続きがゼロになるわけではありません。
確定申告と住民税、費用の記録という3点を先に押さえてください。
給与以外の所得が20万円を超えたら確定申告
2026年9月4日時点の国税庁タックスアンサーNo.1900は、給与を1か所から受けている方の申告条件を示しています。
給与所得と退職所得を除く所得の合計が20万円を超える場合は、確定申告が必要です。
20万円以下であれば、所得税の確定申告は原則として不要です。
判定の基準になるのは売上ではなく、分配金から必要経費を差し引いた所得になります。
勤務先に副業の規程があるかどうかは、就業規則を読んで確認しておきましょう。
出典:国税庁「No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人」
20万円以下でも住民税の申告は別に必要
所得税の申告が不要でも、住民税の申告まで免除されるわけではありません。
名古屋市は2026年9月4日時点の案内で、市民税・県民税には所得税のような申告の省略範囲がなく、原則としてすべての所得を申告する必要があると説明しています。
分配金が数千円でも、お住まいの市区町村への申告は必要になるでしょう。
なお所得税の確定申告を行う場合は、あらためて住民税の申告をしなくてよいとも案内されています。
申告の時期や様式は自治体ごとに違うので、少額でも申告を後回しにしないでください。
出典:名古屋市「給与所得者で副収入がある場合、市民税・県民税の申告は?」
制作にかかった費用は記録を残しておく
制作にかかった費用は、支払いの記録を残しておきます。
ペンタブレットやイラストソフトの利用料、資料として買った書籍。
スタンプの売上を得るために使った分であれば、必要経費として扱える可能性があります。
所得は売上から必要経費を引いて計算するので、記録が残っていない支出は差し引けません。
領収書や購入明細を月ごとにまとめておくと、申告の時期に探す手間を減らせるでしょう。
どこまでを経費にできるかは個々の状況で変わるため、税務署や税理士へ確認するのが確実です。
※最新の税制は国税庁公式サイトをご確認ください。
販売以外に制作代行という選択肢もある

自分で売る形が合わないと感じたら、依頼を受けてイラストを描く制作代行という道があります。
売れた数ではなく納品に対して報酬が決まる働き方なので、集客に自信がない方でも取り組めるでしょう。
受注の入り口から順に確認してください。
クラウドソーシングにスタンプ制作の募集がある
代行の仕事を探すなら、まずクラウドソーシングサイトに登録します。
発注者が依頼を掲載し、受注者が応募する仕組みで、イラスト制作もその対象です。
発注者の側がすでに用途と使う相手を決めているため、販売型で必要だった設計を自分ひとりで背負わずに済みます。
下記の記事にて登録から初報酬までの流れをまとめているので、併せて読んでみてください。
クラウドソーシングの副業は、就業規則の確認・受ける仕事の絞り込み・提案文の準備という順で進めると、最初の報酬まで最短で届きます。登録自体は無料で今日からでも動けますが、最初の壁は登録ではなく1件目の受注です。順番を取り違えると、応募に[…]
納品して報酬を受け取るため売上に左右されない
制作代行の報酬は、スタンプが何個売れたかとは関係なく決まります。
自分で販売する場合の取り分は売上総額の35%前後で、しかも分配額が1,000円たまるまで送金を申請できません。
買われなければ、口座のお金は1円も動かない仕組みです。
代行であれば、納品して検収が終わった時点で報酬が確定します。
反面、描く個数も修正の回数も発注者の指示に沿うことになるので、好きな絵柄で好きなだけ描きたい方には窮屈に感じられるかもしれません。
受注には見せられる作品が必要になる
受注を狙うなら、先に見せられる作品を用意してください。
実績が何もない状態では選ばれにくく、応募時に過去作の提示を求められる案件もあります。
ここで生きてくるのが、自分で申請して販売したスタンプです。
1セットは8個から作れるので、完成したセットがそのままポートフォリオになります。
受け取る報酬から手数料が引かれる点にも注意しましょう。
クラウドワークスのシステム利用料は、2026年9月4日時点で報酬額に応じた3段階です。
契約金額10万円以下の部分が20%、10万円超20万円以下の部分が10%、20万円超の部分が5%と案内されています。
タスク形式は一律20%です。
出典:クラウドワークス「ワーカーシステム利用料」
条件を知ってから作り始めよう
LINEスタンプ副業は、手取りが売上総額の35%前後で、分配額が1,000円たまるまで受け取れない前提を飲めるなら始める価値があります。
作れば売れる仕組みではありません。
最初にやることは、誰にどんな場面で使ってもらうかを1行で決めることだけです。
絵の練習も8個の作画も、その1行が固まってからで間に合います。
受け取りまでの条件を先に知っておけば、売れない時期にも焦らず作り続けられるでしょう。