勤務先の就業規則を開いて、副業の扱いを確かめるところからです。
サーバー代は契約した時点から発生するので、副業が認められていない職場だと、公開できないサイトに料金だけを払い続けることになります。
ASPの登録が無料でも、提携を申し込んで承認されるとは限りません。
給与以外の所得が年20万円以下でも、住民税の申告は残ります。
始める前に確認しておく4つのこと

始める前に確認しておく4つのことは、サーバーを契約するより先に片づけます。
順番に潰しておくと、始めたあとで手が止まりません。
- 就業規則で副業の可否を確かめる
- 収入が出たあとの税金を把握する
- 費用と毎月の作業時間を見積もる
- 収益が出るまでの期間を長く見込む
就業規則で副業の可否を確かめる
まず、勤務先の就業規則を開いて、副業に関する条文を確認します。
全面禁止・許可制・届出制のどれに当たるかで、そのあとの進め方が変わります。
許可制ならサイトを作る前に申請を出し、書式や提出先は人事や総務に聞いておきましょう。
無断で副業を続けると、懲戒の対象になります。
2026年9月11日時点では、厚生労働省の副業・兼業の案内にも、就業規則の定めを確認するよう書かれています。
規程に副業の記載が見当たらない場合も、自己判断はせず勤務先に問い合わせてください。
禁止できる範囲の考え方は副業は就業規則でどこまで禁止できる?制限が及ぶ4つの範囲と進め方にまとめています。
収入が出たあとの税金を把握する
給与を1か所から受けていて全額が源泉徴収されている方は、給与以外の所得が年間20万円を超えると確定申告が必要になります。
20万円以下でも、住民税の申告は所得の額にかかわらず必要です。
20万円の線引きは所得税の特例で、住民税には同じ特例がありません。
会社員の住民税は給与から天引きする特別徴収が原則で、市区町村から勤務先へ税額の通知が届きます。
税額の計算や申告の手順は副業で20万以上稼いだら確定申告は必要?税額・手順・節税策を解説で確認してください。
費用と毎月の作業時間を見積もる
かかる費用は、レンタルサーバー代とドメイン代が中心です。
2026年9月11日時点では、大手ASPのA8.netは会員登録が無料と公式サイトに書かれています。
サーバーやドメインの金額はサービスごとに異なるので、月額と更新時の料金を契約前に両方見ておきましょう。
費用と同じくらい、毎月どれだけ手を動かせるかも先に見積もってください。
平日の夜と休日にどの時間を使えるかを書き出しておくと、無理のない更新ペースを組めます。
収益が出るまでの期間を長く見込む
サイトを公開した月から収入が入るとは限りません。
記事が検索から読まれるまでには時間がかかり、広告の提携にも申し込みと承認の手順があります。
「初心者でもすぐに月5万円」といった説明を見かけますが、その期間や金額を裏づける公的なデータはありません。
当面は収入が動かない前提で、生活費を当てにしない範囲で始めましょう。
続ける期間を先に決めておくと、成果が見えない時期でも判断がぶれにくくなります。
副業アフィリエイトの始め方7ステップ

副業アフィリエイトの始め方とは、ジャンル決めからサイト開設、記事作成、ASP登録、広告設置までの7つのステップを指します。
全体像は次のとおりです。
| ステップ | やること | 目安時間 |
|---|---|---|
| 1 | ジャンルを決める | 1〜2日 |
| 2 | レンタルサーバーを契約する | 30分程度 |
| 3 | 独自ドメインを取得する | 15分程度 |
| 4 | WordPressを開設して初期設定する | 1〜2時間 |
| 5 | 記事を数本書く | 数週間 |
| 6 | ASPに登録して案件と提携する | 1〜2週間 |
| 7 | 広告を設置して記事を改善する | 公開後も継続 |
数十分で終わる工程がある一方、記事を書くステップ5にはもっとも時間がかかるという配分になります。1つずつ確認してください。
- ステップ1:ジャンルを決める
- ステップ2:レンタルサーバーを契約する
- ステップ3:独自ドメインを取得する
- ステップ4:WordPressを開設して初期設定する
- ステップ5:記事を数本書く
- ステップ6:ASPに登録して案件と提携する
- ステップ7:広告を設置して記事を改善する
ステップ1:ジャンルを決める
最初に決めるのは、扱うジャンルです。
ジャンルが定まらないままサーバーを契約すると、ドメイン名も記事の方向性も決まらず、あとから作り直しになります。
先にテーマを1つに絞ってから、手を動かす順番にしてください。
候補が複数あるなら、書けそうな記事のタイトルを10本ほど紙に並べてみると、続けられるテーマかどうかの見当がつきます。
ジャンルごとに広告の数も競合の強さも変わるので、感覚ではなく基準を持って選ぶ必要があります。
ステップ2:レンタルサーバーを契約する
レンタルサーバーの契約は、就業規則を確認してからにしてください。
サーバーとは、サイトのデータを置いておく場所にあたります。
費用は契約した時点から発生するので、副業が認められていない職場だと、公開できないサイトに料金だけを払い続けることになります。
申し込む前に勤務先のルールを確かめるのが先です。
契約自体はWebのフォームで完結し、支払い方法を登録すればサイトを置く準備が整います。
プランを後から見直せるサービスもあるので、最初から高い契約を選ぶ必要はありません。
ステップ3:独自ドメインを取得する
独自ドメインとは、サイトの住所にあたる文字列のことです。
サーバー会社の管理画面から取得でき、サーバーの契約と同時に申し込めば、接続の設定を自分で行う手間が減ります。
文字列は運営を始めたあとに変更しづらいので、ジャンルと結びつく短い英字を選んでください。
末尾の「.com」や「.net」といった部分は、好みで決めて差し支えありません。
取得料とは別に、1年ごとの更新料がかかる点も覚えておきましょう。
ステップ4:WordPressを開設して初期設定する
WordPressは、レンタルサーバーの管理画面からインストールします。
主要なサーバーには簡単インストールの機能があり、使うドメインを選んで管理者名とパスワードを入れれば設置できます。
開設した直後にやることは、SSL(httpsへの切り替え)、テーマの適用、パーマリンクの設定の3つです。
パーマリンクは記事を書く前に決めるのが鉄則で、後から変えると公開済み記事のURLがすべて変わってしまいます。
初期設定を済ませてから、1本目の記事に取りかかりましょう。
ステップ5:記事を数本書く
サイトを作った直後に広告を探し始める方は少なくありません。
順番としては、先に記事です。
決めたジャンルの中で、読者が検索しそうな疑問に正面から答える記事を数本書いてください。
本数をそろえること自体が目的ではなく、訪れた人がサイトのテーマを理解できる状態を作ることを優先します。
この段階の記事は、あとから広告を差し込む前提で見出しを組んでおくと、書き直しの手間が減ります。
ステップ6:ASPに登録して案件と提携する
ASPとは、広告主とサイト運営者をつなぐ仲介事業者のことです。
A8.netは株式会社ファンコミュニケーションズが運営し、公式サイトには会員登録が無料と書かれています。
ASPへの登録と、広告主との提携は別の手続きです。
afbの公式サイトには、パートナー会員の申し込みのあとに審査があり、その結果がメールで届くと書かれています。
提携を申し込んでも、広告主の側で承認されないことがあります。
登録した時点で報酬が発生するわけではありません。
報酬の受け取り条件もASPごとに異なり、2026年9月11日時点ではafbの最低支払額が777円(税抜)と低めです。
ステップ7:広告を設置して記事を改善する
提携が承認されたら、ASPの管理画面から広告リンクを取得して記事に貼ります。
置く位置は、商品やサービスを紹介した直後など、読者が次の行動を取りやすい場所です。
広告を載せた記事には、「PR」「広告」といった表示を添えるようにしてください。
公開後は、読まれている記事とクリックされている広告を確かめ、足りない情報を書き足していく作業が続きます。
1回で仕上げようとせず、数か月かけて直していく前提で取り組みましょう。
ブログの開設そのものの手順は、下記の記事にまとめています。併せて読んでみてください。
副業ブログは、勤務先のルール確認と稼ぎ方の決定を済ませてから開設すると、作り直しを避けられます。サービスを先に決めてしまうと、外部の広告を貼れないプランを選んでいた、という事態が起こります。収益化を前提にするなら、独自ドメインで運営で[…]
続けられるジャンルの選び方

続けられるジャンルとは、自分が体験している分野とASPに案件がある分野の重なりです。
稼げるジャンルの一覧を探すより、この2つを自分の手で確かめたほうが早く決まります。
次の3つの視点で確認してください。
- 体験している分野から選ぶ
- ASPに案件があるかを先に確かめる
- 書き続けられる話題の量を見る
体験している分野から選ぶ
ジャンル選びの出発点は、自分がすでにお金と時間を使っている分野です。
契約した通信回線、通った講座、試した副業のように、使う前に迷った点と使ってわかった点を両方書ける分野なら、記事の中身が具体的になります。
体験のない分野を選ぶと、1本書くたびに調べ物から始めることになり、更新が止まりやすくなるので気をつけてください。
副業そのものを題材にするのも一つの手で、種類ごとにまとめた記事なら、自分が試した範囲からでも書き始められます。
ASPに案件があるかを先に確かめる
A8.netのようなASPは会員登録が無料なので、記事を1本も書いていない段階でも管理画面を開いて案件を探せます。
プログラム検索に候補のキーワードを入れ、案件が何件あるか、報酬が商品購入で発生するのか、無料の資料請求や会員登録で発生するのかまで見ておきましょう。
案件が1〜2社しかないジャンルは、提携先が終了すると収入が途切れます。
ASPに登録しただけでは、収益は発生しません。
書き続けられる話題の量を見る
思いついた記事のタイトルを、手が止まるまで書き出してみましょう。
すぐ詰まるジャンルは、自分の体験の幅に対して話題の量が足りていない状態です。
書き出せた分は、そのまま更新の予定表として使えます。
商品の入れ替わりが早い分野や季節で話題が変わる分野は、書く材料が途切れにくい反面、公開後の情報更新の手間も増えていきます。
難しさをジャンル名だけで判断するのは無理があるので、半年後も同じ関心を保てるかという基準で決めてください。
所得20万円以下でも住民税の申告は必要

会社員が行う税金の手続きは、所得税と住民税の2つに分けて考えます。
副業の所得が20万円を超えれば確定申告、20万円以下でも住民税の申告は残ります。
混同しやすい2つの線引きを、順番に確認しましょう。
- 所得20万円超で確定申告が要る
- 所得税の特例は住民税には無い
- 住民税は給与から天引きされる
所得20万円超で確定申告が要る
対象になるのは、給与を1か所から受けていて、その全部が源泉徴収されている会社員です。
給与所得と退職所得以外の所得の合計が20万円を超えると、確定申告が必要になります。
ここでいう所得は、アフィリエイトの報酬そのものではありません。
報酬からサーバー代やドメイン代といった必要経費を差し引いた残りの金額で判定します。
根拠は国税庁のタックスアンサーNo.1900です。
2026年9月11日時点の記載を当社で開いて確かめました。
所得税の特例は住民税には無い
20万円以下なら申告は不要という扱いは、所得税だけに設けられた特例です。
住民税には同じ特例がなく、所得金額にかかわらず住民税の申告は必要になります。
副業の所得が年間3万円でも10万円でも、この点は変わりません。
2026年9月11日時点の横浜市の案内を開くと、申告をしなければならない人の中に、1か所から給与を受けている人が挙がっています。
条件は、給与所得以外の所得が20万円以下であることです。
確定申告をした方は、その内容が市区町村へ引き継がれるため、住民税の申告を別に行う必要はありません。
一方、確定申告をしない方は、お住まいの市区町村へ住民税の申告書を提出してください。
住民税は給与から天引きされる
会社員の住民税は、原則として特別徴収という方法で毎月の給与から天引きされます。
市区町村が前年の所得をもとに税額を計算し、勤務先へ本人の住民税額が記載された通知書を送る仕組みです。
確定申告の際に副業分を普通徴収(自分で納付)に指定できる場合もありますが、自治体や所得の種類ごとに選べないケースがあります。
税額の通知や申告の要否で判断に迷うときは、住民税は市区町村の窓口、所得税は所轄の税務署、全体の組み立ては税理士へ確認してください。
広告には「PR」の表示を入れる

守るルールは1つで、広告であることが読者に伝わる表示を入れることです。
2023年10月からステルスマーケティングが景品表示法の規制対象になり、表示の有無が分かれ目になりました。
仕組みと書き方を順に確認しましょう。
- ステマは2023年10月に規制へ
- 規制の対象は広告主
- PRの位置を先に決める
ステマは2023年10月に規制へ
規制が始まったのは2023年(令和5年)10月1日です。
広告なのに広告と分からない表示は、景品表示法上の不当表示として扱われるようになりました。
違反したときの措置は課徴金ではなく、措置命令や指導が中心です。
品質や価格を実際より良く見せる優良誤認・有利誤認を伴う場合には、課徴金納付命令の対象になり得る点にも注意してください。
2026年9月11日時点の出典は、消費者庁のステルスマーケティングFAQです。
規制の対象は広告主
アフィリエイトで記事を書く側は、原則として規制の名宛人になりません。
景品表示法が対象とするのは、表示内容の決定に関与した事業者である広告主です。
とはいえ、表示が問題視されれば提携先が処分を受け、プログラム自体が止まる可能性もあります。
広告主やASPの側からPR表示を求められることもあるので、発信者も表示を入れる前提で準備しておきましょう。
自分が規制対象かどうかではなく、読者が広告と判別できるかどうかで判断してください。
PRの位置を先に決める
表示を書く場所は、記事を公開する前に決めておきます。
読者が本文を読む前に気づける位置、たとえば冒頭の導入文の上やリンクのすぐ近くに置くと分かりやすくなります。
文言は「PR」「広告」「プロモーション」など、広告だと一目で伝わる語を選んでください。
注釈のように小さく末尾へ置くだけでは、読者が見落としかねません。
全記事で同じ書き方に統一しておけば、更新のたびに迷わずに済みます。
表示さえ入れておけば、副業として掲載することに不安を持つ必要はありません。
副業アフィリエイトはやめとけと言われる?

副業アフィリエイトがやめとけと言われるのは、時間のかかり方が想像と違うからです。
そうした声は、向いていない条件に当てはまった方の実感から出ています。
時間のかかり方を先に理解しておけば、会社員でも続けられる副業です。
よく挙がる3つの理由を確認しましょう。
- 報酬が出るまで時間がかかる
- 検索順位で収入が上下する
- 短期間で稼げる話が出回る
報酬が出るまで時間がかかる
アフィリエイトは、記事を公開したその日から報酬が入る仕組みではありません。
読者が検索から記事にたどり着き、広告主のサービスに申し込み、成果が確定して初めて報酬になります。
ASPへの登録自体は無料でも、案件との提携は別の手続きなので、登録した時点ですべての案件を扱えるわけではありません。
報酬が発生しても、ASPが定める最低支払額に届くまで振込は行われません。
未払い分の合計が777円(税抜)を超えた月の翌月末日に振り込むと決めているASPもあるので、支払い条件は登録前に確かめておいてください。
検索順位で収入が上下する
検索から読者を集める副業の場合、順位が下がればアクセスもそのまま減ります。
記事の中身を変えていなくても、上位に別のサイトが並べば流入は動きます。
会社員の給与のように、毎月同じ額が入る前提では考えないでください。
生活費を副業の収入に組み込まないのが、変動と付き合うときの前提になります。
収益を1本の記事や1つの案件に集中させず、扱うテーマと提携先を分けておく方法もあります。
本業の収入がある状態で始められる点は、会社員にとって大きな強みです。
短期間で稼げる話が出回る
「初心者でも月5万円をすぐ稼げる」といった説明を、副業系の記事で見かけることがあります。
金額と期間を裏づける一次統計は、ASPや公的機関の公開データを探しても確認できていません。
根拠として示されるのは各サイトの自社事例やアンケートで、誰にでも当てはまる数字ではないと考えてください。
期間と金額を保証する情報は鵜呑みにしない。
高い期待値のまま始めると、伸びない時期に「向いていない」と判断して離脱しやすくなります。
金額ではなく、週に確保できる作業時間から計画を組み立てましょう。
今日の一歩は、サーバー契約ではなく就業規則の確認
就業規則と税金の確認を済ませたあとの7ステップは、次の順番です。
- ジャンルを決める
- レンタルサーバーを契約する
- 独自ドメインを取得する
- WordPressを開設して初期設定する
- 記事を数本書く
- ASPに登録して案件と提携する
- 広告を設置して記事を改善する
今日の一歩は、サーバー契約ではなく就業規則の確認です。
ここを飛ばすと、記事が育ったあとで公開を止める事態にもなりかねません。
読み終えたら、2番目の税金の確認へ進んでください。