養液の循環と点滴 ─ 動き続けます
お使いの端末が「動きを減らす」設定になっているため、この絵は止めています。
閉じた輪で回す
与えた養液は培地の下で受け止め、回収槽へ戻します。砂ろ過と紫外線で殺菌し、 電気伝導度と酸性度を測って、減った成分だけを足して送り出します。
捨てないことの利点は水道代ではありません。与えた量と戻ってきた量の差が、 その日に株が吸った量そのものになることです。吸わない日は根が弱っているか、 日射が足りていないかのどちらかで、翌朝までに手を打てます。
1分ごとに測っているもの
- 気温・湿度(高さ2.4mと株元の2か所 × 16区画)
- 二酸化炭素の濃度
- 日射量と積算日射
- 培地の含水率と電気伝導度
- 茎の太さの日内変化(生育の遅れが最初に出る場所です)
なぜ10分ごとなのか
1分ごとに動かすと、天窓とカーテンが開閉を繰り返して株が振り回されます。 逆に30分だと、晴れ間の変化に間に合いません。
10分は、当苑のハウスの容積と換気能力から決めた値です。 同じ設備でも棟の高さが違えば答えは変わります。
SETTINGS
季節ごとの設定値
トマトの標準設定です。品目と生育段階で変えています。いずれも見本のための架空の数値です。
| 時期 | 昼の目標気温 | 夜の目標気温 | CO2 | 一日の給液 |
|---|---|---|---|---|
| 11月〜12月 | 23.0℃ | 12.5℃ | 800ppm | 1.4L/株 |
| 1月〜2月 | 22.0℃ | 11.0℃ | 900ppm | 1.1L/株 |
| 3月〜4月 | 24.0℃ | 13.0℃ | 750ppm | 2.2L/株 |
| 5月〜6月 | 26.0℃ | 15.0℃ | 外気 | 3.0L/株 |
| 7月〜9月(株更新) | ─ | ─ | ─ | ─ |
7月から9月は株を入れ替え、ハウスを空けて蒸し込み消毒をします。この期間、トマトの出荷はありません。
STEPS
1株が出荷されるまで
播種と育苗
自社の育苗室で35日。葉の枚数と茎の太さで、定植に出す株を選びます。
定植
1平方メートルあたり3.2株。株の間隔を詰めるかわりに、1株に付ける房の数を減らします。
管理
誘引・摘葉・受粉。受粉はマルハナバチに任せ、着果した日を房ごとに記録します。
収穫と選別
着果からの積算温度で収穫日を決めます。光センサーで1玉ずつ糖度を測り、階級に分けます。
Q&A
よく聞かれること
農薬は使っていますか。
使っています。使わないとは言えません。天敵と防虫網で回数を減らし、使った薬剤名・量・散布日を房の番号と紐づけて残しています。ご要望があれば納品時にお出しします。
雨が降らない年でも味は変わりませんか。
屋根の下なので雨の影響は受けませんが、日射は受けます。曇天が続いた週は糖度が0.5度ほど下がります。その週の玉は階級を落として出しており、上位の階級に混ぜることはしていません。
見学はできますか。
火曜と木曜の午前に受け付けています。ハウスに入る前に長靴と白衣に着替えていただきます。前日までにお問い合わせからご連絡ください。
栽培記録はどこまで見られますか。
取引のあるお客様には、房の番号から「着果日・収穫日・そのあいだの積算温度・糖度・散布履歴」までをお出ししています。
この栽培でつくった3品があります
規格・荷姿・出荷できる時期は品目ごとに違います。一覧にまとめました。