WORK 02 / 箔押し / 空押し / 100枚
空押しの名刺
綿100%の紙に、金箔で名前を、空押し(インキを使わない押し)で屋号を入れました。触ると凹みだけがあります。
紙を決める
厚み0.62mm。綿の紙は圧を受けたときに繊維が戻らないので、凹みがきれいに残ります。
箔を押す
130度・3秒。この紙は熱に弱いので、通常より10度下げて時間を1秒伸ばしました。
空押しの圧
0.25mm沈めています。ここは試し押しを紙5枚ぶん使って決めました。
この仕事の中身
空押しとは何か
インキも箔も使わず、熱した版で紙を押して凹ませるだけの加工です。色が付かないので、光の角度でしか見えません。名刺を受け取った人が指で触ったときに初めて気づく、という設計になります。地味ですが、厚い紙でしか成立しないため、紙の良さがそのまま伝わります。
厚みが必要な理由
薄い紙に空押しをすると、裏側に凸が出ます。今回は0.62mmの紙を選びました。この厚みなら0.25mmまで押しても裏に出ません。逆に、市販の名刺用紙(0.2mm前後)では空押しはお勧めしていません。
金箔と空押しを分けた理由
両方を金箔にすると、名刺が光りすぎて名前が読みにくくなります。読ませたい情報だけを箔にして、屋号は凹みで残しました。押す順番は箔が先です。空押しを先にすると、後から押す箔の圧で凹みが戻ります。
仕様
| 寸法 | 91×55mm |
|---|---|
| 枚数 | 100枚 |
| 紙 | 綿100%のコットン紙 350kg(厚み0.62mm) |
| 加工 | 金箔押し1か所 / 空押し1か所 |
| 色数 | インキは使っていません |
| 制作期間 | 2週間 |
| 参考価格 | 100枚 28,000円(版代を含む・見本のための数値です) |