動画編集の副業は、勤務先の就業規則を確認し、無料ソフトで練習作品を作る順番で始めるのが最短です。
そのうえでポートフォリオをそろえてクラウドソーシングに応募すれば、手持ちのパソコンのままで初案件まで届きます。
高価な機材やソフトから先に買うと、手数料を引いた実額では費用を取り戻せないまま終わりがちです。
動画編集の副業に必要な費用と、収入から引かれる手数料の実額まで解説しているので、ぜひ参考にしてください。
動画編集の副業は無料ソフトで始められる

動画編集の副業は、手持ちのパソコンと無料の編集ソフトだけで始められます。
特別な機材も資格も要りません。
この章で確認するのは、次の3点です。
- 用意するのはパソコンと無料の編集ソフト
- 初案件までは5つのステップで進む
- 収入は手数料を引いた手取りで考える
順番に見ていきましょう。
用意するのはパソコンと無料の編集ソフト
用意するのは、いま使っているパソコンと無料の編集ソフトの2つです。
DaVinci Resolveには無料版と有料版があり、無料版でもカット編集・カラーグレーディング・音声編集に対応します。
有料のDaVinci Resolve Studioは、2026年8月時点で51,980円(税込)の買い切りです。
Adobe Premiere Proは月額制のプランで提供されているので、金額は公式サイトで確認してください。
どちらも案件が増えてから検討すれば間に合います。
動画編集に国家資格や法律上必須の資格は存在せず、資格より先に作品を用意するほうが近道になります。
初案件までは5つのステップで進む
勤務先の就業規則を確認したうえで、次の5つのステップに進みます。
- 無料ソフトを入れて操作に慣れる
- 練習用の動画を3本仕上げる
- ポートフォリオにまとめる
- クラウドソーシングに登録して応募する
- 納品と修正対応で継続案件につなげる
順番の入れ替えは避けてください。
就業規則の確認を一番最初に置くのが、あとで慌てないための組み立て方です。
編集技術を磨いてから作品を作るのではなく、練習作品そのものがポートフォリオになる順序で進めます。
収入は手数料を引いた手取りで考える
単価がそのまま手取りになるわけではありません。
クラウドワークスのワーカーシステム利用料は、2026年8月時点で契約金額10万円以下の部分に20%かかります。
出金時には、振込手数料として楽天銀行が税込100円、ほかの銀行は税込500円で別途引かれます。
ランサーズのシステム手数料は同じ時点で契約金額(税込)の一律16.5%なので、手数料と作業時間を引いた実額で計画してください。
動画編集の副業を始める前に確認すること

始める前に確認するのは、就業規則・初期費用・資格の3点です。
規則を確かめないまま機材やソフトに投資すると、費用と学習の時間を失いかねません。
3つを順に確認してください。
勤務先の就業規則で副業の扱いを確認する
勤務先の就業規則を開き、副業や兼業に関する条文を先に読んでください。
厚生労働省が公開するモデル就業規則の規程例は、第70条で「労働者は、勤務時間外において、他の会社等の業務に従事することができる」と定めています。
同条第2項は、労働者からの届出にもとづいて会社が禁止または制限できる場合を4つ挙げています。
労務提供上の支障、企業秘密の漏洩、会社の名誉や信用を損なう行為、競業による企業の利益の侵害の4つです。
ただし規程例の内容が、各社の就業規則をそのまま置き換えるわけではありません。
自社の規則に許可制や届出制の定めがあれば、その手続きを踏んでから動き出しましょう。
初期費用はパソコン以外ほとんどかからない
手元にパソコンがあれば、始めるための出費はほとんど発生しません。
DaVinci Resolveの無料版でも、カット編集やカラーグレーディング、音声編集に対応します。
有料のDaVinci Resolve Studioは、2026年8月時点で51,980円(税込)の買い切りです。
Adobe Premiere Proは月額制のプランなので、必要になった段階で金額を公式サイトで確かめてください。
無料ソフトで作れる範囲を試す前に、月額プランへ課金するのは避けましょう。
収入が出てから有料ソフトへ移す進め方なら、費用の面で無理がありません。
資格や実務経験は必要ない
動画編集の副業に、資格や実務経験は求められません。
動画編集の業務には国家資格も法律上必須の資格も存在せず、あるのは民間資格や検定のみです。
発注者が判断材料にするのは、実際に編集した作品そのものになります。
民間資格は学習の順序を整える目的なら使えるものの、案件獲得の条件ではありません。
資格の学習に費用をかける前に、練習用の動画を1本仕上げてポートフォリオにまとめてください。
動画編集の副業の始め方【5ステップ】

就業規則の確認を済ませたら、次の5ステップを順番に踏んで初案件まで進めます。
- 無料ソフトを入れて操作に慣れる
- 練習用の動画を3本仕上げる
- ポートフォリオにまとめる
- クラウドソーシングに登録して応募する
- 納品と修正対応で継続案件につなげる
各ステップには「ここまでできたら次に進んでよい」という終わりの合図があるので、順に確認しながら進めてください。
ステップ1|無料ソフトを入れて操作に慣れる
まず無料ソフトを入れて、カット・テロップ・書き出しの3つを一通り触ってください。
DaVinci Resolveの無料版はカット編集や音声編集に対応し、練習の段階でソフト代はかかりません。
有料のStudio版との主な差は、4Kを超える解像度や120fpsまでの書き出し、AI機能などの部分に集まります。
素材を並べ、不要な部分を切り、テロップを乗せて1本を書き出せたら、ステップ1は終わりです。
操作を覚える段階で、機材や有料ソフトの比較に時間を使わないでください。
ステップ2|練習用の動画を3本仕上げる
操作に慣れたら、案件を想定した練習動画を3本、最後まで仕上げてください。
3本は、テロップ中心の解説風・BGMや効果音を入れた紹介風・短尺の縦型など、方向性を変えて作ります。
実力の証明になるのは、最後まで書き出した完成品です。
途中で作り直したくなっても、いったん最後まで書き出して1本として完結させましょう。
3本を書き出し終えるまでは、応募に進んでもポートフォリオの中身が薄いままになります。
ステップ3|ポートフォリオにまとめる
3本そろったら、依頼者が数分で実力を判断できる形にまとめてください。
動画はYouTubeの限定公開などに置き、URLを一覧できる1ページに集約する方法が手軽です。
各作品には、使用ソフト・尺・担当した編集内容を短く添えておきます。
練習作品であることを伏せ、受注実績のように見せる書き方は避けてください。
リンクを送るだけで作品を見てもらえる状態になれば、応募の準備は整いました。
ステップ4|クラウドソーシングに登録して応募する
準備が整ったら、クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングに登録しましょう。
プロフィールには、対応できる編集内容と週に動かせる時間を書き、ポートフォリオのURLを載せます。
応募文では、募集内容に近い作品を1本名指しで示すと、実力が伝わりやすくなります。
受け取れる金額は提示額そのままではなく、システム利用料が差し引かれた実額で判断してください。
小さな案件でも1件受注できた時点で、ステップ4は達成となります。
ステップ5|納品と修正対応で継続案件につなげる
納品では、依頼者が指定した形式と締め切りを守ることが最優先になります。
書き出し設定やファイル名の付け方は、着手前に確認しておいてください。
修正依頼は評価の否定ではなく、完成形の認識をそろえる工程です。
指摘は箇条書きで受け取り、対応した箇所を1つずつ報告すると、次の依頼につながりやすくなります。
無断の遅延は評価を大きく下げるので、間に合わないと分かった時点で早めに伝えましょう。
同じ依頼者から2件目の相談が届く状態になれば、副業として回り始めます。
副業向けのパソコンとソフトの選び方

パソコンとソフトの選び方は、手持ちの環境で足りるかを確かめ、無料ソフトから始めるのが基本です。
新しく買いそろえてから練習を始めると、案件が取れる前に出費だけが先行します。
判断する順番を4つに分けて確認していきましょう。
手持ちのパソコンで足りるかを先に確認する
今使っているパソコンで動画を書き出せるなら、そのまま始めて構いません。
必要な性能は扱う素材の解像度や編集内容ごとに変わるので、カタログの数値ではなく実際の動作で判断します。
まずは数十秒の素材をカットして書き出すところまで試してください。
途中で固まる、書き出しに時間がかかりすぎるといった症状が出たら、扱う解像度を下げて様子を見る手もあります。
動作を確かめる前に高性能なパソコンを買い足すのは避けてください。
手持ちの環境で1本仕上げられたなら、機材への出費は後回しにできます。
編集ソフトは無料版から選ぶ
編集ソフトは、無料版から選んでください。
無料のDaVinci Resolveでも、次の作業まで対応します。
- カット編集
- カラーグレーディング
- 音声編集
募集要項に書かれた作業がカットや音の調整であれば、無料版の機能で対応できます。
有料版が必要になるのは、4Kを超える解像度や120fpsでの書き出し、AI機能を発注側から求められる場面になります。
無料版で1本仕上げ、そのうえで足りない機能を洗い出しましょう。
有料ソフトは切り替える基準を決めて選ぶ
有料ソフトは、切り替える基準を決めてから契約しましょう。
買い切りを選ぶ場合、DaVinci Resolve Studioは2026年8月時点で51,980円(税込)で、毎月の支払いは発生しません。
Adobe Premiere Proのような月額制のプランは、契約している間ずっと費用がかかります。
案件が取れる前に月額プランへ課金すると、固定費だけが積み上がります。
毎月の支払いを上回る報酬が続いたら移行する、というように切り替える金額の基準を先に決めておくと迷いません。
スマホで始めるかパソコンを用意するかを決める
スマホで始めるかパソコンを用意するかは、今月から練習を始められるかどうかで決めてください。
パソコンを持っていないなら、手持ちのスマホの無料アプリで操作を覚えるところから入る方法もあります。
ただしDaVinci Resolveの無料版はパソコン向けに提供されているので、書き出し設定まで試すならパソコンでの作業が前提です。
購入するのは、初案件の報酬が入ってからでも間に合います。
分割払いや借入で先に機材をそろえるのは避けてください。
手元にある道具で着手し、続けられると判断できてから設備を足す順番が安全です。
未経験から動画編集を学ぶ方法

未経験から動画編集を覚える道は、独学・スクール・実案件の3通りがあります。
判断の軸は、費やせる時間とお金のどちらに余裕があるかです。
3つは併用もできるので、自分の生活時間に合う組み合わせを選んでください。
無料の解説動画と公式チュートリアルで独学する
独学は、費用をかけずに操作を覚えたい方に向いた進め方です。
DaVinci Resolveの無料版はカット編集からカラーグレーディング、音声編集まで対応しており、練習段階でソフト代はかかりません。
操作手順は、ソフトの公式チュートリアルや無料の解説動画で工程ごとに追えます。
動画編集の仕事に国家資格や法律上必須の資格はなく、評価されるのは完成した作品そのものです。
独学の弱点は、自分の編集のどこが弱いのかを指摘してくれる相手がいない点なので、練習作品は家族や知人にも見てもらってください。
スクールで手順とフィードバックを買う
スクールで買うのは教材そのものではなく、手順の順番と添削です。
時間をお金で買う選択なので、何を買うのかをはっきりさせてから比べましょう。
独学でつまずきやすい書き出し設定やテロップの作り方を、順番どおりに教われば、迷う時間を減らせます。
費用はスクールごとに幅があるので、金額と受講期間は各社の公式サイトで確認してください。
短期間で月数万円という謳い文句には、期間と収入を裏づける公的なデータがありません。
申し込む前に、返金条件と案件保証の有無を契約書で確かめるところまで進めましょう。
小さな案件を受けながら実務で覚える
実案件は、納期と修正のやり取りを含めた仕事の型を、報酬を受け取りながら覚える方法です。
クラウドソーシングには、短い動画の切り抜きやテロップ入れなど、初心者でも応募できる小さな案件が並びます。
ただしクラウドワークスは契約金額10万円以下の部分に20%、ランサーズは一律16.5%のシステム利用料が2026年8月時点でかかるので、提示額はそのまま手取りになりません。
出金時には、楽天銀行で税込100円、ほかの銀行では税込500円の振込手数料も引かれます。
手数料と作業時間を引いた実額を出したうえで、次に受ける案件を選んでください。
初案件を獲得する方法

最初の1件は、クラウドソーシング・SNS・動画制作会社の外注募集・知人の依頼・コンペという5つの経路から取れます。
手をつけやすい経路から動いてください。
クラウドソーシングで応募する
実績がゼロの段階で最初の1件を狙うなら、クラウドソーシングが取り組みやすい経路です。
未経験可の募集も掲載され、応募から契約までサイト内で完結します。
応募文には、次の4点を必ず盛り込んでください。
- 対応できる編集内容
- 納品までにかかる日数
- 使用する編集ソフト
- ポートフォリオのURL
実績欄が空でも、募集内容に沿った編集プランを提案文で示せば実力は伝わります。
ただし、無報酬のテスト課題や、極端に短い納期を求める募集は避けてください。
SNSで作品を発信して依頼を受ける
SNSは、作品を出しておくと依頼が届くことのある経路です。
X(旧Twitter)やInstagramに練習作品を投稿し、プロフィールにポートフォリオのURLを置いておきます。
投稿の説明文には編集した尺・使用したソフト・作業にかけた時間を書き添えてください。
依頼がダイレクトメッセージで届いた場合も、条件のやり取りは文章で残せます。
連絡先を外部のチャットへ移すよう促す依頼は、条件が記録に残らないので慎重に扱いましょう。
投稿の本数を増やすより、同じジャンルの作品をそろえるほうが、依頼したい相手に実力が伝わります。
動画制作会社の外注募集に応募する
動画制作会社が出している外注編集者の募集も、初案件の受け皿になります。
会社の採用ページやSNSの募集投稿を、週に一度は見て回ってください。
単発で終わらず継続の依頼につながる場合があり、指示書に沿って編集する実務の型が身につきます。
応募のときは、対応できる編集内容と週に動かせる作業時間を明記しましょう。
会社ごとに扱うジャンルが違うので、募集要項を読んでから応募先を絞ってください。
知人やコミュニティの依頼から始める
知人や所属するコミュニティからの依頼は、1件目が早く決まりやすい経路です。
店舗を営む知人のSNS用動画や、サークルの記録動画など、身近な需要から探します。
金額と納期は口頭で済ませず、作業範囲と修正回数を文章に残してから着手してください。
知人の依頼でも無償で請け負わないようにし、少額でも報酬を設定しましょう。
完成した動画は、依頼主の許可を取ったうえでポートフォリオに加えます。
コンペ形式で実績を作る
コンペ形式は、実績がなくても作品を提出するだけで経験を積めます。
発注者が課題を出し、採用された作品にだけ報酬が支払われる仕組みです。
採用されなくても、要件に沿って仕上げた1本は実力の証明として手元に残ります。
提出前に、不採用作品の二次利用が認められるかを募集要項で確認しましょう。
応募が集中する案件ばかり狙うと時間だけが減るので、コンペは練習と割り切って本数を絞る判断も持ってください。
動画編集の単価は手取りで判断する

動画編集の単価は、提示額ではなく手数料と作業時間を引いた実額で判断してください。
クラウドワークスの公式サイトが示す計算例では、契約金額1万円(税抜)の仕事でワーカーが受け取る額は8,580円です。
単価から手数料を引き、作業時間で割る順に確認しましょう。
初心者向け案件の単価は募集ページで確かめる
未経験から受注できる案件の単価は、動画の尺や作業範囲によって大きく変わります。
ゆっくり解説動画のカットやテロップ入れが中心の募集もあれば、構成から任される募集もあります。
収入の見通しは、単価×本数という式で自分で組み立ててください。
「1〜3か月で月◯万円」と期間と収入を保証する話には、根拠となる公的な統計がありません。
案件数も単価も個人差が大きいので、他人の実績ではなく自分の受注本数で計算しましょう。
手数料と振込手数料が差し引かれる
提示された単価がそのまま入金されるわけではありません。
クラウドワークスのワーカーシステム利用料は段階制で、2026年8月時点では10万円以下の部分に20%、10万円超20万円以下の部分に10%、20万円超の部分に5%がかかります。
公式サイトの計算例をもとに、契約金額1万円(税抜)の仕事で手元に残る額を並べると次のとおりです。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 契約金額(税込) | 11,000円 |
| システム利用料(税込) | -2,420円 |
| ワーカー受け取り金額 | 8,580円 |
| 振込手数料(楽天銀行・税込) | -100円 |
| 手元に残る金額 | 8,480円 |
※2026年8月時点のクラウドワークス公式サイトの計算例にもとづきます。手数料は改定されることがあります。
出典:クラウドワークス「ワーカーシステム利用料」
振込手数料は楽天銀行が税込100円、ほかの銀行は税込500円で、出金のたびに別途引かれます。
ランサーズのシステム手数料は、同じ時点で契約金額(税込)に対して一律16.5%です。
出典:ランサーズ「システム手数料の詳細を教えてください」
作業時間で割ると時給が見える
手取りが分かったら、作業時間で割って時給を出してください。
手元に残る8,480円の案件に10時間かけると時給は848円、3時間で仕上げれば約2,827円になります。
素材の確認や修正対応、依頼者とのやり取りも作業時間に数えましょう。
編集そのものだけでなく、やり取りと修正にかかった時間も足してください。
時給が納得できない水準なら、受注本数を増やす前に作業の型化を見直してください。
対応範囲を広げると単価は上がる
単価を上げる近道は、対応できる工程を増やすことです。
カット編集に加えて、テロップ、サムネイル作成、音声調整、カラーグレーディングまで引き受けられるようにします。
対応できる工程が増えるほど、1本あたりの提示額を交渉しやすくなります。
DaVinci Resolveは無料版でもカラーグレーディングや音声編集に対応するので、追加費用なしで対応範囲を広げられる点は押さえておきましょう。
ただし工程が増えれば、1本にかかる作業時間も伸びます。
単価が上がっても時給が下がる場合があるので、対応範囲を広げた後にもう一度手取りと時間を計算し直してください。
副業の収入にかかる税金と手続き

副業の税金は、稼いだ金額ではなく所得の額で手続きが決まります。
ここでいう所得とは、収入から必要経費を差し引いた金額です。
所得税と住民税では扱いが異なるので、両方の手続きと開業届の要否を順に確認してください。
所得20万円以下なら所得税の確定申告は不要
会社員の方は、副業の所得が20万円以下であれば、所得税の確定申告は原則として要りません。
国税庁のタックスアンサーNo.1900は、給与を1か所から受けていて給与の全部が源泉徴収の対象となる場合の扱いを示しています。
給与所得と退職所得を除く各種の所得金額の合計額が20万円を超える人は、確定申告をしなければなりません。
つまり判定に使うのは収入そのものではなく、収入から必要経費を引いた所得の額です。
給与の年間収入金額が2,000万円を超える人は、副業の所得が20万円以下であっても確定申告の対象になります。
条件の詳細は、国税庁のNo.1900 給与所得者で確定申告が必要な人で確認してください。
確定申告が必要になったときの税額や手順は、下記の記事にて詳しく解説しています。
副業で20万以上稼ぐと所得税の確定申告義務が発生し、正しく申告しないと無申告加算税や延滞税といったペナルティを受ける可能性があります。一方で、経費の計上や青色申告の活用により課税所得を大幅に減らせるケースも少なくありません。本記事では[…]
住民税の申告は所得20万円以下でも必要
「20万円以下なら申告不要」という取り扱いは、所得税に限った特例です。
住民税には同じ特例がないため、副業の所得が20万円以下でも住民税の申告は別途必要になります。
つまり、所得税の確定申告が不要でも住民税の申告まで免除されるわけではありません。
所得税だけを見て手続きを終えると、申告漏れにつながる可能性があるので気をつけてください。
申告の期限や様式は市区町村ごとに案内が異なるので、お住まいの自治体の窓口で確かめましょう。
開業届は事業として続けるなら提出する
動画編集を事業として続けるなら、個人事業の開廃業等届出書を所轄の税務署へ提出します。
国税庁のタックスアンサーNo.2090は、提出期限を「事業の開始等の事実があった日の属する年分の確定申告期限まで」としています。
単発の受注が数件という段階か、継続して案件を受ける段階かが、提出を判断する分かれ目になります。
青色申告の承認を受けるなら、開業届とは別に所得税の青色申告承認申請書の提出が必要です。
提出する書類と期限は、国税庁のNo.2090 新たに事業を始めたときの届出などで確認してください。
機材代やソフト代は経費にできる
動画編集に使った機材代やソフト代は、必要経費として計上できます。
所得は収入から必要経費を差し引いた額なので、計上した分だけ課税の対象は小さくなります。
月額制の編集ソフトを1年使えば、その年に支払った合計額も編集に使った費用として整理できます。
2026年8月時点で51,980円(税込)のDaVinci Resolve Studioも、編集に使う目的で購入した分は経費として扱えます。
領収書やカードの明細は購入した時点で保管し、収入と支出を分けて記録しておいてください。
私用と兼用する機材の扱いなど、個別の判断は税理士や所轄の税務署へ確認しましょう。
※最新の税制は国税庁公式サイトをご確認ください。
動画編集の副業が続かないのはなぜ?

動画編集の副業が途中で止まってしまう原因は、大きく次の3つに集まります。
- 応募が通らない
- 作業時間の見積もりが甘い
- 低単価の案件から抜け出せない
どれも始める前と始めた直後に手を打てる内容なので、順番に確認してください。
応募が通らず実績が作れないから
応募が通らない状態が続くと、実績が積み上がらないまま気持ちが折れていきます。
提案文をどの案件にも同じ内容で使い回していないか、まず見直してください。
募集文にある動画のジャンルや尺、納期に触れ、練習作品のうち内容が近いものを1本だけ示すと、発注者は仕上がりを想像しやすくなります。
資格の学習に時間を回すより、見せられる作品を1本増やすほうが先です。
落ちた案件の数を数えるより、提案文を書き換えた回数を数えてください。
作業時間の見積もりが甘いから
1本にかかった時間を記録していないと、割に合わない案件を受け続けることになります。
カット、テロップ、書き出し、修正対応まで含めると、想定の倍近くかかる場合もあります。
編集を始めた時刻と終えた時刻をメモし、1本あたりの合計時間を案件ごとに残す習慣をつけましょう。
報酬からはシステム利用料が差し引かれ、2026年8月時点でクラウドワークスは契約金額10万円以下の部分に20%、ランサーズは一律16.5%です。
手数料と振込手数料を引いた実額を、記録した時間で割ると、その案件を続けられるかどうかが判断できます。
単価の低い案件を受け続けるから
カットとテロップだけで作業を終えていると、単価を上げる材料が手元に残りません。
同じ範囲の作業を繰り返している限り、交渉できる根拠が増えないためです。
サムネイル制作、効果音やBGMの選定、簡単なモーション追加まで引き受けられるようにすると、交渉の材料が増えていきます。
継続案件を遅れなく納品した実績ができてから、対応範囲を示して単価を相談するのが現実的な順序です。
それでも合わないと感じたら、編集以外の副業と比べ直しても構いません。
動画編集の副業は無料ソフトと練習作品1本から始めよう
動画編集の副業は、就業規則の確認、無料ソフトの導入、練習作品づくり、ポートフォリオの用意、クラウドソーシングへの応募という順で進めます。
国家資格も高額な機材も要りません。
今日できるのは就業規則を読み、DaVinci Resolveの無料版を入れることです。
最初の1本を仕上げれば、応募できる案件の幅は広がります。
手数料と作業時間を引いた実額で計画し、無理のない範囲で続けてください。