蕎麦 碾初HIKIZOME

杉生町 鳥越坂 / 十四席石臼を下りて、
四十分。

それを過ぎた粉では打ちません。だから一日に三度、石臼を回します。 十時四十分、十二時十分、十七時四十分。蕎麦が出るのは、そのつど四十分のあいだだけです。

碾き時計 ─ いま、何分めの粉か

読み込んでいます。

石臼の下に粉が溜まっていきます。四十分で、その粉は使い終わります。

木の台に据えた石臼。上臼と下臼の合わせ目から粉がこぼれている

十割は、打ちません。

つなぎを二割入れる理由

碾きたての蕎麦の香りは、強いというより軽いのです。軽いものは、水と一緒でないと遠くまで届きません。 うちが二八で打つのは、粉の割合を惜しんでいるからではなく、四十分のあいだに香りを座席まで運ぶためです。

十割をご希望の方には、正直に「よそのほうが上手です」と申し上げています。 そのかわり、うちは粉の新しさだけを守ります。碾いてから四十分。時計はそのために置いてあります。

一日に三度、石臼を回します。

碾く時刻と、蕎麦が出る回

碾く出す回打つ量
10:40昼一番 11:202.4kg/32食
12:10昼二番 12:502.4kg/32食
17:40夜 18:202.4kg/32食

石臼は直径一尺、毎分14回転。二台を交互に回します。 碾き上がりから盛り付けまで、いちばん長くて40分、短い日は22分です。

碾きたての蕎麦粉の山と、粉を量る木の枡
一回2.4kg。枡で量ってから、その場で打ちます。

粉が終われば、その日は閉めます。

一回の碾きで32食。三回で96食

せいろに盛った蕎麦と、つゆの入った蕎麦猪口
せいろ。粗碾きの日は、器の底に粉の粒が残ります。
せいろ
その回の粉。四十分の線を越えたら下げます。
950円
粗碾きせいろ
篩を一段飛ばした粉。香りが立つかわりに切れやすい。
1,250円
そばがき
注文をいただいてから練ります。出すまで七分。
800円

六品ぜんぶを見る

席は十四。三回まわして、一日四十二人です。

カウンター8・卓は2名掛けが3つ

14席

カウンターは石臼の正面。打つところが見えます。

60分

ご滞在の目安。次の回の方が坂を上ってきます。

0組の飛び込み

当日の席は電話でも承りますが、碾いている時間は出られません。

回を選んで席をとる

坂の途中です。看板は出していません。

杉生町 鳥越坂2-7

郵便局を過ぎて坂を六十歩ほど上ると、左手に木の引き戸があります。 暖簾は碾き終わりに出しますので、掛かっていない時間は準備中です。 暖簾が出ている時間の合計は、一日でおよそ二時間です。

のし板の上の生地と麺棒、打ち粉とこま板
打ち場はカウンターの内側。粉が舞うので、白い服はおすすめしません。