寒晶製氷所KANSHO ICE
黒い盤の上に置かれた、2寸角の透きとおった氷が三つ

二日かけて凍らせると、
氷から空気が出ていく。

−10℃の槽で48時間。水を止めずに、外側からゆっくり固めます。 急いで作った氷が真ん中に抱えこむはずだった空気は、凍りきる前に水のほうへ逃げていきます。 1953年から、やり方は変えていません。

1953年 創業
48時間 かけて凍らせる
−10℃ 槽の温度
135kg 氷ひと貫の重さ
96軒 お届けしている店

水のこと

名水は使いません。凍る途中で、味はぜんぶ押し出されるからです。

水は、凍るときに自分以外のものを外へ押し出しながら固まります。 ミネラルも、空気も、匂いのもとも、凍っていない側へ寄っていく。 48時間かけるというのは、その押し出しに付き合うということです。 だから原水の個性は、氷になるころには残っていません。

当所が使うのは、毎日検査されている市の水道水です。 活性炭と中空糸で漉してから槽へ入れます。 井戸水・湧水のお持ち込みをお断りしているのは、味の問題ではなく、 検査の間隔が水道水ほど短くないためです。

氷の味は、水で決まりません。凍らせ方で決まります。

二つの氷。左の氷は中心に細かい気泡が集まり、右の氷は透きとおっている
左=6時間で凍らせた氷。押し出された空気が、最後に残った中心へ集まっている。 右=同じ水を48時間かけて凍らせた氷。

つくり方

外から凍り、濁りは最後に真ん中へ集まる。だから中心を40mm落とします。

製氷缶に入れた水は、缶の壁に触れている外側から凍りはじめます。 凍っていない部分は48時間かけてだんだん細くなり、追い出されたものは そこへ押し込められていく。最後に残った芯だけが白く濁ります。

この芯を、当所は幅40mmで切り落としています。 ひと貫135kgのうち、およそ12kgが商品になりません。 それでも落とすのは、切らずに出すと、その1本だけが早く溶けるからです。

48時間の断面を見る

立てられた大きな氷の柱と、足もとに置かれた切り落とした端材
ひと貫の氷は 560 × 280 × 1090mm。手前は、切り落とした端材。

お届けできないこと

当日のお届けは、お受けしていません。凍るのに二日かかるからです。

今日いただいたご注文は、翌々日の朝のお届けになります。 在庫でまかなえる範囲は限られていて、冷蔵庫に長く置いた氷は、 表面から少しずつ蒸発して角が丸くなります。当所は、丸くなった氷をお出ししません。

「今夜どうしても足りない」というご相談には、同業の方をご紹介しています。 近隣3軒とは、お互いの足りない日を融通する約束があります。

お届けの決まり
はじめの一回ご注文の翌々日の朝(6時〜10時)
お続けの場合週1回から。曜日を決めていただきます
保冷箱氷15kgごとに1箱。箱はお返しいただきます
お届けの範囲当所から車で40分まで(96軒)
お断りしていること当日配達 / 削った氷の小売 / 原水のお持ち込み

ひと貫135キロから、七つの形が出ます。

2寸の角氷、1寸5分の小角、直径60mmの丸氷、ハイボールの柱氷、板氷、かち割り、そしてひと貫のまま。 同じ氷を、使う場所に合わせて切り分けたものです。

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