碧空軌道システムズHEKIKU ORBITAL SYSTEMS
TECHNOLOGY

ほどけないと、
電気が来ない。

機体の失敗のうち、いちばん多いのは太陽電池パドルが開かないことです。開かなければ電力が足りず、その先の機能はすべて意味をなくします。だから当社は、展開の機構だけは外注しません。

HK-1 の太陽電池パドルが畳まれた状態から開いていく様子の写真 HEKIKU / DEPLOYMENT

畳んで上げて、
軌道でほどく。

SOLAR ARRAY DEPLOYMENT / 4 STEPS

01 — STOWED

打上げのときは、側面に畳む

ロケットの中では、パドルを本体の左右の面に伏せて留めます。この状態で振動試験を通します。留め具は火薬を使わず、電熱線で溶けるひもで縛ります。

02 — RELEASE

分離から18分後にほどく

ロケットから離れて姿勢が落ち着くまで待ちます。回転が残ったまま開くと、ばねの反動で機体が回り続けてしまうためです。

03 — UNFOLD

根元から順に、二段でひらく

根元が直角まで開いてから、外側の一枚がほどけます。順番を決めておかないと、二枚が同時に動いて途中でぶつかります。

04 — LOCKED

開ききると、二度と畳めない

ヒンジは開ききった位置で機械的に固定され、戻りません。戻せる機構にすると、戻ってしまう故障をひとつ増やすことになるからです。

QUALIFICATION TEST

同じ機体に、二度かけます。

試験は「壊れないことを確かめる場」ではなく「どこが弱いかを見つける場」です。1回目で出た不具合を直し、直した状態でもう一度かけます。

※ 数値は制作見本のための架空のものです。
試験条件時間見ているところ
正弦波振動5 – 100 Hz / 2.0 G各軸 3 分共振する周波数が設計とずれていないか
ランダム振動20 – 2000 Hz / 8.4 Grms各軸 2 分ねじの緩み、はんだの割れ
熱真空−25 ∼ +60 °C / 10⁻⁵ Pa8 周期機器が温度で止まらないか、放熱が足りているか
展開常温大気中・吊り下げ20 回毎回同じ順番でほどけるか、固定されるか
電磁両立性30 MHz – 6 GHz2 日自分の出す雑音で自分の受信を潰していないか
IN-HOUSE

自分で作る範囲を、
狭く決めています。

全部を内製すると、どれも中途半端になります。当社が自分で作るのは、壊れたときに機体全体が死ぬ四つだけです。

それ以外——受信機、電池セル、姿勢制御用の車輪、推進系——は、実績のある製品を買って組みます。買ったものは、当社の試験にかけてから積みます。

自社で作る

構造・展開機構・電力制御・機上ソフト

この四つが止まると、他が無事でも機体は使えなくなります。だから設計図を人任せにしません。

買って組む

通信機・電池・リアクションホイール・推進系

軌道上での使用実績が10年以上ある製品だけを選びます。新しい部品を試すのは、地上の試験機に限っています。

試験の設備だけを借りることもできます。

振動台と熱真空槽は、機体を当社で作らないお客様にもお貸ししています。

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