見積は無料です
お持ち込み、または送付でお預かりします。分解調査のうえ、写真つきの所見と概算をお出しします。ここで断っていただいて構いません。
Craft
1本の腕時計が工房を出るまで、標準で14か月かかります。長いのは、待っている時間が長いからです。
手首の周囲径、袖口の深さ、ふだん腕時計を見る角度を測ります。ケース径はここで決まります。図面は3面図と原寸の紙型を起こし、紙型を1週間腕に貼って過ごしていただきます。「図面では良かったが、実物は大きかった」を潰すためです。
316L相当のステンレス鋼、または18金の無垢材から削り出します。荒削りから仕上げまで23工程。ヘアラインは番手を3段階に分け、最後は手で一方向に当てます。鏡面との境目に「にじみ」を残さないための工程で、機械だけでは1本もつくれません。
真鍮の素板に放射状のサンレイ、または漆を重ねます。インデックスは18金の無垢を1本ずつ足付きで植え込み、裏から加締めます。針は焼き入れによる発色。温度で色が変わるため、狙った青が出るまで平均4本の失敗が出ます。
22石、毎時21,600振動、パワーリザーブ62時間。手巻き。ひげぜんまいの片重心を取り、6姿勢で日差を追い込みます。ここまでで一度完成しますが、まだ箱には入りません。
組み上げた個体を48時間、そのあと4週間動かし続けます。初期のなじみで必ず数値が動くためです。動きが落ち着いたところで全分解し、洗浄して、もう一度組みます。年48本しかつくれない理由はこの工程にあります。
Calibre R-52
毎時21,600振動は、1秒を6回に分けて刻む速さです。左の図はテンプ(振り子にあたる輪)とアンクル、ガンギ車の関係を模したもの。動画も画像も使わず、図形とCSSだけで動かしています。
| 形式 | 手巻き / 自社設計・自社組み立て |
|---|---|
| 石数 | 22石 |
| 振動数 | 21,600 振動/時(3Hz) |
| 持続時間 | 62時間 |
| 日差 | -1 〜 +6 秒(6姿勢平均、工房出荷時) |
| 耐磁 | 4,800 A/m |
Restoration
「どこにも断られた」というご相談が、修復の依頼の6割を占めます。断られる理由はたいてい部品が無いことなので、無ければ削ります。
お持ち込み、または送付でお預かりします。分解調査のうえ、写真つきの所見と概算をお出しします。ここで断っていただいて構いません。
部品を新造する場合は図面起こしから始まるため長くなります。着手前に「いつまでに終わらないなら受けない」の線を一緒に決めます。
分解時・作業中・組み上げ後の写真と、交換した部品の実物をお返しします。次に別の工房へ出すときに使える形にしてお渡しします。