黎明堂REIMEIDO SINCE 1952

Craft

組んで、寝かせて、また分解する。

1本の腕時計が工房を出るまで、標準で14か月かかります。長いのは、待っている時間が長いからです。

  1. STEP 01 ─ 1〜2か月目

    面談と作図

    手首の周囲径、袖口の深さ、ふだん腕時計を見る角度を測ります。ケース径はここで決まります。図面は3面図と原寸の紙型を起こし、紙型を1週間腕に貼って過ごしていただきます。「図面では良かったが、実物は大きかった」を潰すためです。

  2. STEP 02 ─ 3〜6か月目

    ケースの削り出し

    316L相当のステンレス鋼、または18金の無垢材から削り出します。荒削りから仕上げまで23工程。ヘアラインは番手を3段階に分け、最後は手で一方向に当てます。鏡面との境目に「にじみ」を残さないための工程で、機械だけでは1本もつくれません。

  3. STEP 03 ─ 5〜9か月目

    文字盤と針

    真鍮の素板に放射状のサンレイ、または漆を重ねます。インデックスは18金の無垢を1本ずつ足付きで植え込み、裏から加締めます。針は焼き入れによる発色。温度で色が変わるため、狙った青が出るまで平均4本の失敗が出ます。

  4. STEP 04 ─ 8〜12か月目

    キャリバー R-52 の組み上げ

    22石、毎時21,600振動、パワーリザーブ62時間。手巻き。ひげぜんまいの片重心を取り、6姿勢で日差を追い込みます。ここまでで一度完成しますが、まだ箱には入りません。

  5. STEP 05 ─ 12〜14か月目

    寝かせて、二度目の組み上げ

    組み上げた個体を48時間、そのあと4週間動かし続けます。初期のなじみで必ず数値が動くためです。動きが落ち着いたところで全分解し、洗浄して、もう一度組みます。年48本しかつくれない理由はこの工程にあります。

ESCAPEMENT / 3Hz

Calibre R-52

1秒を6つに割る。

毎時21,600振動は、1秒を6回に分けて刻む速さです。左の図はテンプ(振り子にあたる輪)とアンクル、ガンギ車の関係を模したもの。動画も画像も使わず、図形とCSSだけで動かしています。

形式手巻き / 自社設計・自社組み立て
石数22石
振動数21,600 振動/時(3Hz)
持続時間62時間
日差-1 〜 +6 秒(6姿勢平均、工房出荷時)
耐磁4,800 A/m

Restoration

他社製・年代物の修復について

「どこにも断られた」というご相談が、修復の依頼の6割を占めます。断られる理由はたいてい部品が無いことなので、無ければ削ります。

受付

見積は無料です

お持ち込み、または送付でお預かりします。分解調査のうえ、写真つきの所見と概算をお出しします。ここで断っていただいて構いません。

期間

3〜18か月

部品を新造する場合は図面起こしから始まるため長くなります。着手前に「いつまでに終わらないなら受けない」の線を一緒に決めます。

記録

作業は全部残します

分解時・作業中・組み上げ後の写真と、交換した部品の実物をお返しします。次に別の工房へ出すときに使える形にしてお渡しします。

Contact

図面の前に、まず測りに来てください。

面談は工房で、1組90分。オンラインでも承りますが、初回だけは腕を見せていただけると精度が上がります。

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