他社からワイモバイルに乗り換えた際、APN設定と呼ばれるワイモバイルの電波を受信するための設定が必要な場合があります。
APN設定をしなければ、SIMカードを入れ替えても通信できない状態となることから、設定方法を把握しましょう。
本記事では、ワイモバイルのAPN設定方法をiPhoneとAndroidに分けてそれぞれ解説するので、参考にして設定してみてください。
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ワイモバイルのAPN設定とは
ワイモバイルのAPN設定とは、他社からワイモバイルに乗り換えた際に電波を受信できないときにおこなう設定の一つです。
ここでは、ワイモバイルのAPN設定について解説します。
ワイモバイルの電波を受信するための設定
ワイモバイルのAPN設定は、これまでauやドコモといった回線を使用していたスマホで、ワイモバイルの電波を受信するための設定です。
APN(アクセスポイントネーム)は、携帯電話網からインターネットに接続する際に通る中継地点の役割を果たしているため、他社に乗り換えた際はAPN設定が必要になります。
ほかのキャリアでも同じく、それぞれインターネットに接続できる中継地点が異なることから、他社に乗り換えるたびにAPN設定の確認が必要です。
ただし、APN設定は必ず設定する項目ではなく、端末により自動で取得する場合もあるほか、そもそも設定が不要なケースもあります。
APN設定が必要なケース
ワイモバイルに乗り換えた際にAPN設定が必要なケースは、次のとおりです。
- スマホ本体をワイモバイル以外で購入した
- 元々ソフトバンク以外の回線で使用していた
- SIMカードを挿しても電波を受信しない
ワイモバイルでSIMまたはeSIMのみを契約した場合は、APNを設定しなければならない可能性があります。
SIMカードを挿したときにワイモバイルの電波を受信しない場合は、APN設定が必要なケースといえるでしょう。
しかし、2024年以降に発売された機種の多くは、自動でAPNを取得して電波を受信できるため、まずはSIMカードを挿してみてください。
SIMカードを挿しても反応がない場合は、スマホの設定アプリからAPNを設定しましょう。
ワイモバイルのAPN設定方法
ワイモバイルのAPN設定方法は、iPhoneとAndroidで操作が異なるため、それぞれ分けて解説します。
iPhoneの場合はQRコードを読み込んで設定しますが、Androidの場合は設定項目に適切な値を直接入力しなければなりません。
それぞれの設定手順を確認し、適切にAPNを設定しましょう。
iPhoneの場合
iPhoneでワイモバイルのAPNを設定する手順は、次のとおりです。
- iPhoneをWi-Fiに接続する
- iPhoneのカメラで専用のQRコードを読み込む
- 「APN設定用の構成プロファイル」をタップする
- 「許可」をタップする
iPhoneでは、ワイモバイルの専用QRコードを読み込むことでAPN構成プロファイルのダウンロードサイトに移行できます。
最後の「許可」をタップした際にデバイス選択が表示された場合には、iPhoneを選べば完了です。
ただし、基本的にSIMカードを挿入すればワイモバイルの電波を受信できる点、できない場合にはiOSを最新バージョンにアップデートすれば電波を受信できます。
iPhone 12以前のiPhoneを使用する場合、かつ最新のiOSにアップデートできないときの設定方法として把握しておきましょう。
Androidの場合
AndroidでAPNを自動設定できない場合には、次の手順に沿って設定してみましょう。
- 設定から「無線とネットワーク」または「モバイルネットワーク」をタップする
- 「アクセスポイント名」をタップする(デュアルSIMの場合は、ワイモバイルSIMの選択後)
- 既存の設定がある場合は削除する
- 新しいAPNを作成する
- 設定項目内容を入力する
すべて入力が終わったら、端末を再起動してみてください。なお、ワイモバイルのAPN設定項目は、下記の値を入力してください。
- ワイモバイルのAPN設定項目一覧
- 名前:Y!mobile APN ※任意の名称で問題ありません。
APN:plus.acs.jp.v6
ユーザー名:ym
MCC:440
MNC:20
認証タイプ:CHAP
MMSC:http://mms-s
MMSプロキシ:andmms.plusacs.ne.jp
MMSサポート:8080
APNタイプ:default,ia,mms,supl,hipri
「.」ドットや「,」カンマの違いに注意して入力しましょう。
Androidも、iPhoneと同じく基本的には自動で電波を受信します。
そのため上記の設定方法は、ワイモバイルでSIMのみを契約し、他社から乗り換えた場合はSIMカードを挿し替えても自動受信しない場合の対処法として、把握してください。
ワイモバイルのAPN設定ができない原因と対処法
ワイモバイルのAPN設定ができないときは、原因として、次の内容が考えられます。
- SIMカードがセットされていない
- APN情報が間違っている
- モバイルデータ通信の設定がオフのまま
- 回線切替ができていない
原因ごとに対処法を解説するので、参考にしてみてください。
SIMカードがセットされていない
そもそもSIMカードがセットされていない状態では、ワイモバイルのAPNは設定できません。
APNはワイモバイルの電波を受信するために必要な設定のため、受信するための装置であるSIMカードが必要です。
eSIMで契約した場合は、ワイモバイルの開通手続き(回線切替)が完了しているかどうかを確認してみてください。
また、SIMカードをセットをする際に、金属部分に触れてしまうと皮脂が付着して読み取りを妨げる可能性があります。
携帯販売員やキャリアスタッフの多くは問題視していないものの、付着させるよりかはさせないほうがよいでしょう。
APN情報が間違っている
基本的にAndroidのAPN設定に限定されますが、間違ったAPN情報を入力していると電波を受信できません。
本記事で紹介したAPNの設定項目一覧を参照し、再度設定してみてください。
仮にiPhoneでAPN情報が間違っている可能性を考慮するなら、インストールしたAPNを削除して再インストールしましょう。
iPhoneのAPN設定手順に従い、一から設定し直してみてください。
APN情報に問題がない以上はほかの原因が考えられるため、それぞれの対処法を実践して解決策を探りましょう。
モバイルデータ通信の設定がオフのまま
APN情報の入力やプロファイルのインストールが問題なく完了していても、モバイルデータ通信がオフの状態では通信できません。
通信できない方は、モバイルデータ通信がオンになっているのかを確認してみてください。
iPhoneの場合は、画面の下端から上に向かってスライドしてコントロールセンターを出し、扇形のWi-Fiマークではない棒グラフのようなマークが光っているかを確認します。
Androidの場合は、画面の上端から下に向かってスライドして、モバイルデータ通信のマークをタップしてオンにしてください。
モバイルデータ通信のマークはAndroidの機種ごとに異なるほか、iPhoneのiOSのバージョンにより異なるため、「Wi-Fiではないもう一つの通信マーク」を意識して探してみましょう。
回線切替ができていない
他社から乗り換えた場合に、SIMカードを挿し替えても電波を受信できないときは、回線切替ができていない可能性があります。
たとえば、ドコモからワイモバイルに乗り換える際に、ワイモバイルのオンラインショップにてSIMカードのみを契約した場合は、回線切替手続きが必要です。
SIMカードを挿し替える際、先に回線切替手続きを済ませておかなければ、APN情報を手入力しても電波を受信できません。
乗り換えの手続きは、回線切替をおこなうことで初めてワイモバイル回線が開通するため、切り替える前まではドコモの契約も継続している状態です。
APNの設定を急ぐあまり、回線切替手続きを忘れてしまうこともあるため、あらためて確認してみてください。
ワイモバイルのAPN設定後にやること
ワイモバイルのAPN設定後にやることは、次のとおりです。
- ワイモバイルサービスの初期設定
- PayPay・LYPプレミアムと連携
ワイモバイルを契約した際の初期設定ともいえるため、適切に設定してみてください。
必ず設定しなければならないものではありませんが、設定しておくとワイモバイルを快適に使用できます。
ワイモバイルサービスの初期設定
ワイモバイルサービスの初期設定項目は、次のとおりです。
- メールアドレス(yahoo.ne.jp)
- My Y!mobile
- My SoftBank
ワイモバイルのキャリアメール(MMS)やワイモバイルの登録情報や毎月の支払料金を確認できるMy Y!mobileの登録をおこないましょう。
メールアドレスを設定するためにはYahoo! JAPANのアカウントが必要になるため、利用しているものがあれば連携し、なければ新しくアカウントを作成して利用してください。
また、My Y!mobileは基本的にWeb上で使用しますが、アプリで支払料金の明細を確認したい方は、My SoftBankアプリをインストールしましょう。
ワイモバイルの初期設定公式マニュアルでは、申し込み方法や使用機種など、条件に合わせて適切なマニュアルを確認できるので、ぜひ活用してみてください。
PayPay・LYPプレミアムと連携
ワイモバイルの契約時にキャンペーンを適用させた場合、PayPayポイントを受け取れます。
ただし、受け取るためにはPayPayアカウントと連携させなければならないので、PayPayアプリの設定から「外部サービス連携」をタップしてYahoo! JAPAN IDとワイモバイルの連携を済ませてください。
また、ワイモバイルを契約すると通常月額508~650円(税込)のLYPプレミアムが無料で利用できます。
LYPプレミアムは、1,500万種類以上のLINEスタンプが使い放題になるほか、LINE通話の着信音や呼出音を設定したりYahoo!ショッピングのポイントが増加したりするお得なサブスクサービスです。
20種類の特典が無料で利用できるため、ワイモバイルを契約した際はぜひアカウントを連携させてみてください。
ワイモバイルのAPN設定ができないときは
ワイモバイルのAPN設定ができないときは、ワイモバイルのカスタマーセンターに問い合わせましょう。
公式サイト内のチャットサポートをはじめ、ワイモバイルではWebや電話、店舗であらゆるサポートが受けられます。
ワイモバイルの手厚いサポートならAPN設定もスムーズに完了するため、無理に自分で設定せずに相談してみましょう。
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